1960年代に青春を過ごした女性には懐かしい「つけまつげ」の人気が再燃している。「生産が追いつかない」(メーカー)ほどという。若い女性だけでなく、かつて愛用していた年配の女性が再び手を伸ばしたことも背景にあるようだ。
化粧品ブランド、シュウ ウエムラ(東京都新宿区)の表参道本店。ここには約40種類のつけまつげがそろう。黒のベーシック型から目尻だけの部分用、華やかなラインストーン(模造ダイヤ)付きやラメ入り、羽毛製まで、さまざまなタイプが並ぶ。価格は1000円、2000円台のものが多い。
同店ショップマネジャーの真庭花江さんによると客層は幅広く10〜60代。「年配の方は『昔よく使ったわ』と懐かしそうに買っていかれます」と話す。
47年に国内で初めてつけまつげを売り出した化粧品メーカー、コージー本舗(東京都台東区)は、過去数年でつけまつげの売り上げが約3倍に伸びた。この1年は爆発的な売れ行きで、品薄状態が続き、生産態勢の見直しを進めているという。
流行に敏感な100円ショップも熱いまなざしを送る。大創産業(東広島市)が約2500店舗を展開する「ザ・ダイソー」では30種類以上を扱う。
70年代以降、一度は廃れかけたつけまつげ。それが、なぜまたブームなのか。
コージー本舗営業促進課課長の神津隆行さんは「95年ごろ、高校生を中心にした『コギャル』がつけまつげを愛用し、この世代が大人になって化粧に本格的に取り入れ、他の世代にも普及してきた」とみる。
フリージャーナリストで「夢と欲望のコスメ戦争」(新潮新書)の著書がある三田村蕗子さんは「つけまつげの質が向上し、部分用など初心者でも使いやすい製品が増えた」と分析。「現在の化粧の主流は、小さくまつげが短い日本人の目を魅力的に見せる目力メーク。マスカラブームはその象徴だったが、つけまつげ人気もその延長にあるのではないか」と話している。【永田晶子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000004-maip-soci
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